誰だって、一国一城の主になることを夢見たことが一度はあるでしょう。ずっと会社に使われているなんてまっぴらだ、いつかは脱サラして社長への道を・・・ね、覚えがあるでしょう?
しかし、バブルの時代ならいざ知らず、まだまだ景気が冷え込んでいる日本。アベノミクスのおかげで多少上向いたとはいえ、油断はできません。昔ながらの商店街が次々閉店し、シャッター街へ変容してしまう場所もまだまだあります。行政に町おこし、村おこしに力を入れてもらっても、そう何年も面倒を見てくれるわけではないので、どうしても自力で何とかしていくしかないんです。
店舗経営のセミナー情報があふれている現代・・・
そうした起業家のために、ネット上では店舗経営のためのセミナー情報があふれています。特に飲食店向けは、どれに参加したらいいのか分からなくなってしまうほどです。昔、がけっぷちの飲食店に人気店の店主が出向き、そこを再生させるというテレビ番組がありました。それはまず、人気メニューを作り、店舗を人に愛される状態にすることが必要ということで、看板メニューの作り直し、そして接客、店内の雰囲気を変えるなどをメインに行われていたように記憶しています。
おいしくて、気分の良い思いをすることができる店には、自然と足が向くようになります。しかし、それだけでは、これだけ目新しいお店が次々に増えていく現代日本ではやっていくことができません。だからこそ、商店街が潰れて行ってしまうのです。昔ながらの方法に、経営ノウハウを入れてやっていく、それこそが店舗経営を成功させる方法です。それをセミナーで学んでいこう、というのが店舗経営セミナーに参加する意義であると思います。
参加することに意義がある?違う!
しかし、人間というのは不思議なもので。それが分かって店舗経営セミナーに参加するはずなのに、参加した、ということに満足してしまって、その先を忘れてしまうことが往々にしてあるんです。参加する前は、自分の店舗の年商を1000万にしよう、するぞ!という意気込みがあるのですが、実際に参加して有意義な時間を過ごし話を聞くと「いい話が聞けた、明日から頑張るぞ」となり、それから数日後にはその思いがしぼんでしまっているのです。これが多くの人に起こっている嘘のような本当の話です。のど元過ぎれば何とやら、なんですね。
そのため、自分は意思が弱いのかと悩んでしまう経営者もいるようです。または、その経営方針が自分に合わなかったからだ、と思い、次から次にいろんな店舗経営セミナーに参加しまくって、実際には自分の会社の経営がおろそかになってしまう、という困った人だっているんです。参加するだけで儲かるのなら、世の中は成功者だらけになっていないとおかしいですよね。そこに気づくことが大切ですよ。
なぜ自分がセミナーに参加しようと思ったのか、もう一度考えましょう
店舗経営のセミナーでいい話を聞いた、自分にもできそうな内容だった。それを生かすためには、「自分はなぜセミナーに参加しようと思ったのか、どうなりたいから成功したいのか」という理由づけをしっかり自分の中で行うことが欠かせません。ただ何となくお金持ちになれたらいいなと思った、ではモチベーションが続きません。それは本気で叶えようという思いがないからです。ごく普通に見える自分が大成功をすれば、恵まれた人だけしか成功することはできないのだ、と思い込んで起業や独立を躊躇している人の背中を押せるかもしれない、そういう人のために頑張りたい。そう思えば、成功しなければならない、と強く思うことができます。自分のため、そして人のために頑張ろうと思えばモチベーションを維持することができ、せっかく参加した店舗経営セミナーの内容を生かして成功者への道をどんどん進んで行くことができるようになります。