先日、とてもスタイリッシュなお店を見つけ「ここは何屋さんかな」と思って近づき、よくよく看板を見たら歯医者さんでした。レンガ造りで、窓辺に見えるのは可愛い小物。そりゃ、雑貨屋さんと勘違いします。
でもこの頃多いんです。病院でも何でも、他とは一線を画すというのでしょうか。それを売りにしている所が増えています。昔は産婦人科にのみ多かったイメージですが、今は歯医者、小児科、産婦人科、何でもござれです。
治療院とインテリア?
もちろん治療院も例にもれず、インテリアにこだわったところが増えています。それはなぜかと言うと、やはり来てくれるお客さんを増やすために他なりません。何がどうつながるのかを説明していきましょう。
治療院と言えば、いかにも病院~、という雰囲気の所が圧倒的に多いでしょう。基本は白、そして黒のビニール張りの待合用の椅子、またはソファー。足りなかったら丸椅子などが置かれていたりします。もちろん待つだけなので、せいぜい座ることができればいい、という考え方もありですが、もしそれで施術自体が他と何ら変わりなかったとしたら?例えば隣町にある治療院は同じような内容の施術、でもソファーはふかふか、お年寄りがくつろげるよう畳風の待合椅子もあったとしたら?
誰だってメリットは多い方がいい
同じ金額を払い、同じ効果を得られるのであれば、少しでもメリットがある、と感じる方を選ぶのではないでしょうか。これは実際、エステや脱毛サロンなどでもよく見られることなのです。とあるエステでは、使用するタオルやガウンがすべて高級ホテルで使っているのと同等のもの、そして毎回クリーニングに出している。かたや別のサロンでは、タオルはその辺で買ったもの、洗濯はお店の洗濯機。その仕上がりって、そのお店に洗濯の匠でもいない限りすごい差が出ますよね。
インテリアも同じです。白とベージュで明るい雰囲気に仕上げ、生活感あふれる待合室と、黒いソファーのところどころに穴があいていて、薄暗い感じになっている待合室ではやはり雰囲気のいい方に行きたくなるものです。
増えている、インテリアも売りの治療院
実際に、治療院の特徴として施術の他にインテリアなどを挙げている治療院も増えています。もちろん、インテリアとしてグリーンを施し、完全個室。その個室もいかにも、という感じではなく、まるでエステサロンか何かに来たと勘違いしてしまうようなシックで落ち着きのある色合いでコーディネートされています。もちろん施術を受けている間にリラックスできるように照明にも気を使っています。
これは特に女性客であれば「なんて心配りのされた空間なのかしら」と思うでしょう。男性にしても、仕事の合間に来ていたりしてお疲れモードの人もいます。リラックスできる空間であれば体もほぐれ、つかの間の休息、となるその空間にまた来たい、と思うようになるでしょう。
できることはやってみよう
治療院は、もちろん何よりも施術の内容が大事です。ここがダメではどうやっても患者さんが集まってくれません。しかし、そこに問題がなくて、それでもイマイチ人が来てくれないとしたら、他とは違う、とアピールできるような部分を作ってみてはいかがでしょうか。内装を全部変える、というのは難しいですが、インテリアを少しいじるくらいならば、比較的簡単にできるでしょう。
目に優しい、リラックス効果のあるグリーンのカーテンを取り入れてもいいですし、全体的に高級感が出るブラウンをメインにまとめてもいいでしょう。ソファーなどもカバー1枚でがらりと雰囲気が変わります。腕が良ければ治療院の雰囲気や見た目なんて関係ないさ、と思わず、やれることはまずやってみましょう。思いつかない場合は、インターネット検索でいろんな治療院の画像をチェックし、これ、と思うものを真似してみるといいですよ。