どんな会社だって、最初から順風満帆な訳ではありません。むしろそうでないところの方が多いでしょう。
そして、もっと多いのが、最初は良かったのに売り上げがどんどん落ちていき、窮地に陥ってしまう、というところだと思います。実際それで潰れてしまう会社なんていくらでもあります。
v字回復例はたくさんある!
しかし、そこで注目したいのが、そこからまた一番良いところまで、またはそれよりも上まで売り上げを回復させる企業もあるということです。これをv字回復と呼びますが、そのv字回復を果たした例はいくらでもあるのです。私たちが知っている大手企業も、大半ガクンと落ち込んだ経験があるのです。
例えば、日産や松下などはかなり有名な話になっていると思います。では、ジャパネットたかたや無印良品はどうでしょうか。実はこれらも業績の落ち込み、そしてそこからのv字回復を遂げた企業なのです!
ジャパネットたかたの例
ジャパネットたかたは売り上げも桁違いなので、減少額も桁違いです。売り上げ減少、何と600億円。そこからの回復を遂げた社長の講演の中には深い言葉がたくさんあります。その中でも、これが成功者だ、と思われる思考を持っていることがよく分かる言葉があります。
高田社長は、「やると信じること」「現実を受け入れること」を前提にやってきた、ということですが、これが成功者のマインドなんですね。現実を受け入れ、冷静に分析して先に進むんです。見たくないからといってふたはしません。そして、信じること、これがすごく大切です。自分を、そして社員を信じ、やるぞ、やれるぞ、と前にぐいぐい進む。まさに引き寄せの法則を使っている訳ですね。だからこそ、奇跡のv字回復を遂げたんでしょう。
無印良品の例
また、無印良品は「小売りのスーパースター」と呼ばれ、驚異的な売り上げを誇っていたのですが、ユニクロなどの登場を経て、38億の赤字を出すほどになってしまいました。それでもうまく体制を変えることが出来なかった時に社長に就任した松井忠三氏は、大改革を行ったのです。
それは、無駄なものは切り捨てる、というもの。リストラもしたし、売り上げのよくない店舗はさっと閉鎖。これを短期間で行ったため、ダラダラムードになっていた社内の雰囲気が一転したそうです。松井氏がやったことは「考えたことを文字にし、それを実行できる人間を選び抜いて任せてしまう」というごくシンプルなものだったのですが、これが功を奏したのです。
文字にすることによって、何度でもぶれない目標を見直すことができます。そして自分一人で抱え込まず、そして自分だけが指示をするのではなく、適材適所を徹底して任せてしまうことによって、一丸となって前に進むことができたのです。一人だけで焦るのではなく、みんなで取り組むことができたのは、ワンマンで進めなかったからではないでしょうか。
では、あなたは?
自分が一人でやっている、または家族経営をしているような会社だと、協力者とか適材適所とか難しいよ、と思いますが、そんな時は外注したり、ビジネスパートナーを探したりすると良いのです。同じような考えを持っている人は必ずいますし、自分が苦手とするものを得意としている人も必ずいます。
まさに一人で抱え込まず、一丸となって前に進める体制を作り上げてしまうのです。そうすることで動力が増え、経営が軌道に乗りやすくなります。今あなたの会社が、起業した時よりも売り上げが落ちているとしたら、v字回復を遂げるチャンスだと思ってください。大企業にもたくさんの例があります。それらに倣い、成功者の考え方をうまく取り入れて行きましょう。そうすることで、あなたの中では、v字回復を遂げた有名企業と並ぶことが出来、それが自信につながるはずです。