お笑い芸人のたむけんことたむらけんじさんがオーナーだった「炭火焼肉たむらのお肉が入ったカレー屋さん」が閉店することになりました。その理由は大人の事情、ということですが、このお店、非常に売り上げが良かったんです。
以下日刊スポーツより引用・・・
「閉店する理由について、味の評判は良く、経営面でも「売り上げもたった5坪で年間7800万円を売り上げ」るほど、問題はなかったが、「僕の力ではどうしようもない大人の事情」により撤退を余儀なくされたとした。」
繁盛店を見ながら考えよう
店舗経営をしている、もしくは今から考えているオーナーさんなら、このくらいばっちり売り上げたいものですよね!お店を人気店にするためには、一体どのようなところに工夫したらいいのでしょうか。今回はこのたむけんさんのお店を見ながら考えていきたいと思います。
まず彼がこだわっていたのはカレーに使う肉です。もちろんカレーにも手抜きはしていないのでしょうが、焼肉屋ならではの肉質にこだわったカレーを提供しています。そして、従業員の接客の徹底です。これ、繁盛店を作るためには、すごく大事なことなんですよね。
オーナーがやるべきこととは何か
店舗経営を円滑にしていくためにオーナーがやるべきこと、それはいろいろなことを自ら決定し、そして改善し、それを従業員に徹底していく、ということです。そして、自分がそこにいてもいなくても同じような状態が滞りなく続くようにしていくことなのです。
責任者がそこにいないと何となくダラダラしてしまう、従業員がマイルールを作ってしまう、というような状態になっては当然クオリティが下がってしまうので店舗経営は行き詰まってしまいます。だからといって常にそこにいて同じように働いていては、新しい戦略も考えることができないし、客観的に状況を見ることもできなくなります。
そうするとどうなるか、というと、その場のお客さんしか見ることができなくなるのです。そして広い視野で見ることができなくなるので、世の中が求めているものが分からなくなってしまうんですね。気付いたら、サービス自体は変わっていないはずなのにお客さんがいなくなってしまう、という状態に陥ります。
繁盛店とそうでないところは何が違うのか
しかし!他にはないものを提供していれば、お客さんが他に流れていくことはないのです。だって、自社にしかないものなのですから。たむけんさんのお店は、他にない肉を使ったカレーを提供していました。肉が違うんです。普通は焼肉屋に行かないと食べられないような良い品質の肉をわざわざカレーに使っていて、他になかったからこそそこにお客さんが集まったのです。
加えて、接客を徹底していたため、印象がとてもよかったのですね。人は自分に親切にしてくれる人がやはり好きです。自分が歓迎されている、好かれていると感じると、不思議とそこにまた行きたくなるのです。そこにしかないものと、自分を心地よくさせてくれるもの、この2つがそろえば当然繁盛店になる訳です。
客観性を持つことを忘れずに
オーナーは、自分がいなくても常に同じサービスが提供できるようにしていく必要があります。そして、他にはない自分のところだけの強みを客観的に見つめ、それを押し出していく必要があります。店舗経営を円滑にしていくためには、オーナーがきちんと客観的な目で見つめ、分析することが欠かせません。
井の中の蛙大海を知らず、と言います。自分の店のクオリティを保つために必死に働くのも大事ですが、外から自分の店を見てみると、案外あなたも蛙状態になっているかもしれません。自信を持つことは重要ですが、客観性を失わないようにすることも同じように重要。たまにはきちんと外に出て、他の人気店などもリサーチし、いち顧客として自分の店舗を見てみるのもいいですよ。